2025.08.21
知っておきたい日本酒の基礎知識:大吟醸、純米大吟醸、吟醸の違い
日頃より長命泉をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今回は日本酒の中でも特に人気のある「大吟醸」「純米大吟醸」「吟醸」について、その違いを分かりやすく解説させていただきます。これらの名前はよく耳にするけれど、具体的に何が違うのか、どんな特徴があるのか意外と知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本酒選びはまるで宝探しのようです。ラベルに書かれた言葉一つひとつがそのお酒の個性や物語を語っています。この記事を通して皆様がより深く日本酒の世界を知り、自分にとって最高の一本を見つけるための一助となれば幸いです。
〇日本酒の特定名称酒とは
まず、大吟醸、純米大吟醸、吟醸は、いずれも「特定名称酒」と呼ばれる、国税庁が定める一定の基準を満たした高品質な日本酒です。これらの特定名称酒は、原料米、精米歩合、製造方法などの違いによって分類されています。
精米歩合とは、お米の表面をどれだけ削ったかを示す割合のことです。日本酒造りでは、お米の中心部分にあるデンプン質を主に使います。表面にはタンパク質や脂肪などが多く含まれており、これらは雑味の原因となるため精米によって取り除かれます。精米歩合の数値が低いほどお米をより多く削っていることになり、雑味の少ないクリアで繊細な味わいになりやすいと言われています。
特定名称酒は、この精米歩合と、使用する原料によって大きく分類されます。
〇大吟醸(だいぎんじょう)
「大吟醸」は、特定名称酒の中でも特に高い精米歩合を誇るお酒です。その基準は、精米歩合50%以下であること。つまり、お米の半分以上を削り残りのデンプン質の純粋な部分だけを使って醸造されます。
〇大吟醸の特徴
・華やかでフルーティーな香り(吟醸香): 精米歩合を高めることで、酵母が作り出す華やかな香りが際立ちます。リンゴやメロン、洋ナシのようなフルーティーな香りが特徴的です。
・繊細でなめらかな口当たり: 雑味が少ないため、口に含んだ時の舌触りが非常に滑らかで、クリアな味わいが楽しめます。
・バランスの取れた上品な味わい: 香りの高さと、それを支える上品な味わいが調和し、洗練された印象を与えます。
〇どんな時に楽しむのがおすすめ?
大吟醸は、その華やかな香りと繊細な味わいから、特別な日の食卓や、じっくりと時間をかけて味わいたい時に最適です。食前酒として、または食後のデザート酒としてもおすすめです。冷やして、ワイングラスのような香りの広がりやすいグラスでいただくと、より一層その魅力を堪能できます。
〇純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)
「純米大吟醸」は、大吟醸の基準(精米歩合50%以下)を満たし、かつ米、米こうじ、水のみを原料として造られた日本酒です。醸造アルコールを添加していない点が、大吟醸との最も大きな違いです。
〇純米大吟醸の特徴
・米本来の旨味と複雑味: 醸造アルコールを添加しないため、お米本来の持つ豊かな旨味や、複雑な味わいが凝縮されています。
・上品な香りとふくらみのある味わい: 大吟醸のような華やかな香りを持ちながらも、米の旨味由来のふくらみのある味わいが特徴です。
・個性豊かな表現: 酒蔵や使用する米の種類、酵母などによって、味わいの個性が豊かに表現されます。
〇どんな時に楽しむのがおすすめ?
純米大吟醸は米の旨味をじっくりと味わいたい時や素材本来の味を活かした料理との相性が抜群です。和食の上品な味わいを引き立て食中酒としても楽しめます。こちらも冷やして、または常温で、お好みの温度でじっくりと味わってみてください。
〇吟醸(ぎんじょう)
「吟醸」は、精米歩合60%以下で醸造された特定名称酒です。大吟醸よりも精米歩合の基準は緩やかですが、それでも丁寧に磨かれたお米と、吟醸造りと呼ばれる特別な製法によって造られます。
〇吟醸の特徴
・穏やかで心地よい香り(吟醸香): 大吟醸ほどではありませんが、吟醸造り特有の穏やかで心地よい香りが楽しめます。
・バランスの取れた味わい: 香りと味わいのバランスが良く、飲みやすいのが特徴です。
・幅広いバリエーション: 精米歩合や酵母、仕込みの違いによって、様々な個性を持つ吟醸酒が存在します。
〇どんな時に楽しむのがおすすめ?
吟醸は、日常の食卓で気軽に楽しむことができる、バランスの良いお酒です。様々な料理との相性も良く、冷やからぬる燗まで、幅広い温度帯で美味しくいただけます。食中酒として、日々の食事をより豊かなものにしてくれるでしょう。
〇まとめ:大吟醸、純米大吟醸、吟醸の違い
名称/精米歩合/原料/香り/味わい/おすすめのシーン
大吟醸/50%以下/米、米こうじ、醸造アルコール、水/華やか、フルーティー/繊細、なめらか、上品/特別な日、食前酒、デザート酒
純米大吟醸/50%以下/米、米こうじ、水/上品、ふくらみ/米の旨味、複雑味/米の味をじっくり楽しみたい時、和食との相性◎
吟醸/60%以下/米、米こうじ、醸造アルコール、水/穏やか、心地よい/バランスが良い、飲みやすい/日常の食卓、様々な料理との相性◎
このように、大吟醸、純米大吟醸、吟醸は、精米歩合と原料の違いによって、香りや味わいにそれぞれ異なる特徴を持っています。
〇長命泉が誇る大吟醸と純米大吟醸
さて、長命泉でも皆様に自信を持ってお届けできるこだわりの大吟醸と純米大吟醸をご用意しております。
・長命泉 大吟醸
長命泉の大吟醸は選び抜かれた酒米を丁寧に磨き上げ伝統の技と最新の技術を融合させて醸し出しました。口に含んだ瞬間に広がる華やかでフルーティーな吟醸香はまさに至福のひととき。繊細でなめらかな口当たりと後味のキレの良さが特徴です。大切な方への贈り物や特別な記念日の一献としてぜひお選びいただきたい逸品です。
https://www.chomeisen.jp/c/sake-premium-ginjo/110072
・長命泉 純米大吟醸
長命泉の純米大吟醸は米本来の旨味を最大限に引き出すため原料米、米こうじ、そして水に徹底的にこだわりました。華やかな香りの中にふくよかな米の旨味が感じられ口の中でゆっくりと広がる複雑な味わいが魅力です。食中酒としてお料理の味を引き立てながらお互いの良さを高め合うことができるでしょう。
https://www.chomeisen.jp/c/sake-premium-ginjo/150072
〇おわりに
日本酒の世界は奥深くその魅力は尽きることがありません。今回ご紹介した大吟醸、純米大吟醸、吟醸の違いを知ることで皆様がより一層日本酒を楽しんでいただければ幸いです。
長命泉はこれからも皆様に美味しい日本酒をお届けできるよう、日々酒造りに精進してまいります。成田にお越しの際はぜひ長命泉にお立ち寄りいただき私たちの造り上げたお酒を味わってみてください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
今後とも、長命泉をよろしくお願い申し上げます。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
※妊娠中や授乳中の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与える可能性があります。
※飲酒は適量を守りましょう。